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私の好きなジェニファー・アニストン主演映画。
平凡な田舎に住み、平凡に働きながら、冴えない夫と暮らす一人の女性の、「変わりたい」という願望を描いた作品。
何か素敵なコトが起こることを日常に期待しながら、でもそんなコトはありえないと諦めてしまっている。
そういう女性は世の中にきっと沢山いると思うので、主人公の気持ちがとても共感出来るかも。
描きようによっては凄まじく激しい作品になってもおかしくないけれど、この映画の場合はとても淡々としていて、自然にのめり込む感じで見入ってしまいました。
観た後に残るものは少ないのだけど、結構面白かった。
でももっと明るくてキュートな役のジェニファーが観たいなぁ。
著・林真理子
恋に迷い悩み生きる女性を描いた短編集。
生々しくドロドロした雰囲気が女性作家さんならではな感じで凄く面白かった。
女という生き物は恋愛が絡むと可愛くも恐ろしくもなれる生き物だなぁと。
そしてそういう女性程、恋に夢中になり盲目になっているコトに全然気付かないものですが、そういう部分の描き方が鋭くて良かった。
この本を読んで「恋したいなぁ」とは思えないかも(笑)
このブログは私の運営するWEBサイト Happy go Lucky Roomのおまけページ用ブログです。
このブログでは基本的に「どんな本を読んだか」とか
「どんな映画を観たか」とか、自分個人のメモ的な記事を書いています。
これからたまにイラストでも載せていけたらいいかなぁとも思いますが、予定は未定な感じで。
サイト共々宜しくどうぞー。
主人公はスランプに陥り中の売れっ子劇作家の男性。
子供嫌いだが隣に引っ越してきた小さな女の子と交流しながら作品のヒントを得ていく物語。
短気で底意地が悪く子供嫌いな彼が徐々に女の子と心を通わせ、素直に優しくなっていく過程がとても微笑ましく、軽快に描かれていて良かった。
残念なのは、女の子のママの心の内が見えなかったコト。
女の子は可愛いのにママは感じが悪いままで終わっていて、その部分がスッキリしなかったです。
その方がラストは描きやすかったのかもしれないけれど。
ラストは良かったし、全体的には面白かったです。
映画を観た後知ったのですがこれ実話を元に作られた映画だったんですね…。
DVDの背表紙もロクに読まず勢いで手に取った作品なので、どういう作品かもよく分からずに観てました。
キリスト教のコトがあんまり分からないので、ちょっと馴染みにくい部分も多々あり、前半はダラダラ見ちゃいました。
でも途中から思い直し、この映画が伝えようとしている物は何か、遠い国のいつかの時代の貧しい家族を通して何が見えるのか探りながら鑑賞していました。
その中で感じたのは、時代の流れの激しさではなく、その時代に生きる人の心の激しさ。
物語自体は割りと静かで単調なのですが、ところどころに心を揺さぶるようなシーンがそっと散りばめられていて、結構いい映画でした。
人によっては最高につまらないと感じる作品かもしれません。
小池真理子/唯川恵/室井佑月/姫野カオルコ/乃南アサ・著
個性豊かな女性作家さん達の短編小説集。
どれも女性らしい甘く艶かしい物語で面白かったです。
特に印象に残ったのは姫野カオルコさんの「桃」という作品。
物凄く惹きこまれた。
霧が晴れるように真相が姿を現す、その瞬間の衝撃が凄かった。
淡々とした文章なのに激しくて、読んだ後もドキドキの余韻が残る作品でした。
村山由佳・著
物凄い短編。ま、普通に面白かったです。
映画とのコラボレーション的な小説らしいです。
人物の台詞の感じが凄く独特だなぁと思った。
小説本編よりもそのあとの長いあとがきが面白くて笑った。
小説家の先生ってやっぱ変わった方多いなぁって。
離れていてもずっとお互いを一途に想い合い、これ程までに誰かを好きになるコトが出来たらきっとその人生はとても幸せだろうなと思える映画でした。
2時間ほどの映画の中で、2人が恋に落ちる場面から生涯を閉じるまでの、所謂「一生」を描いているのですが、展開に特別無理もなく極自然な場面転換を繰り返し物語が進んでいくのが良かったです。
ラストはまぁ出来すぎというか美しすぎ感もあるけれど、観終わった後爽やかな気持ちになれる良い映画でした。
村上春樹・著
村上氏の代表作とも名高い作品。
読んでみて、とりあえず読んで良かったと思った。
また読みたい作家さんが増えたなと。
15歳で家を出るコトを決めた少年が巡り合う運命の物語。
点在する想いが徐々に線となり繋がっていくまでの過程で起こる様々な出来事は奇妙であり純粋であり、形容し難いショックのようなものを何度も与えられる。
一言で言えば「現実的なのに不思議な物語」。
謎は謎のままで、落とすところは落としたままで。
だけどちゃんと救いもある。
読む人によって好き嫌いも分かれる作品だと思いますが、文章はとても読みやすかった。
登場人物の中の大島さんが素晴らしすぎる。
この人に出会う為にこの小説を手にしても損はないなって思った。
とにかく夢中になれた1冊でした。
これからも村上氏の他の作品を読んでみようと思う。
村上春樹/文 佐々木マキ/絵
村上氏の作品を読むのはこれが初めて。
今までに何度か本屋さんで手に取ったものの、男性っぽい固い文章に躊躇し続けていました。
たまたま家にこの「羊男のクリスマス」の文庫本があり、元が絵本らしくイラスト付きで文章も短く読みやすかったのでさっそく読んでみました。
普通に面白いというか、変な世界がなかなか素敵に描かれていて良い感じでした。
イラストの可愛さもあり、結構楽しめた。
これから色々読んでみようと思う良い切っ掛けになりました。
宮本輝・著
大阪難波から少し南の「夢見通り」という商店街を舞台に、そこに住み働く様々な登場人物の物語がオムニバス形式で綴られた作品。
最近ちょっとオムニバス作品に縁があるなぁと思いつつ。
凄く面白くてあっという間に読んでしまいました。
癖のある変な登場人物ばっかりで「馬鹿だなぁ」と思いながらも憎めない。
人と人との繋がりが希薄である現代にちょっとした刺激をもたらすような作品。
よしもとばなな・著
ばなな先生の「旅」についてのエッセイ。
めちゃくちゃ良い本でした。
旅の場所でのあれこれも良い感じに書かれていますが、それ以上に心の変化や思うコトを丁寧に、実にばなな先生らしい言葉で綴られていて、とても幸せな気持ちに沢山なった。
色んなところへ旅をしたいな、と思うより、色んなところへ行かなくちゃって思った。
この人生の限られた時間の中でどれ程の素晴らしい風景を観れるか、何人の人と交流するコトが出来るか、どれ程沢山の思い出を作れるか。
それによって人生の価値は決まるのでしょう。
人生の旅を美しく豊かにする為には、まず自分の心が豊かでなければならない。
そいう当たり前で大事な気持ちを思い出した。
何処かへ行きたいな。
村山由佳・著
この作家さんの本を読むのは初でした。
短編オムニバス形式の小説。
文章には癖がなく読みやすかった。
家族のひとりひとりの人生を、きっちり色や形を変え表現されていて、それぞれの人生が本当に現実味を帯びていて、物語りに強く引き込まれた。
切なく痛く辛く苦しい思いに胸がきゅっとなる。
出てくる登場人物たちは誰も決して幸せではない人生を歩んでいる。
だけど、ただ悲しく不幸なだけで終わらず、それぞれの登場人物に希望の光の一筋はちゃんとあって、それでも勿論切ないのに変わりは無いけれど、ほんの少し救われる。
登場人物への救いが読み手にとっても救いになる。そういう感じ。
読み出したら止まらず、読み終わった翌日は寝不足でしたねぇ。
読んでいて面白い小説とそうでない小説の大きな違いとは一体何なのだろうと最近考える。
宮本輝・著
関西に住む身として、馴染み深い道頓堀付近を舞台にしたこの小説は、とても心に沁みました。
幾重にも重なる様々な人生の個性が見事に繊細に描かれていて、いくつもの人生を疑似体験したかのような感覚を得ました。
宮本氏の情景描写はどの小説も本当に素晴らしいと思う。
道頓堀川の淀んだ水の感じ、それが朝と夜で違う表情に変わる様子。
人々が行き交う街の音も匂いも、そこにいる人々の声も聞こえてくるような。
戦後間もない日本を、自分という生き方を模索しながら生きている人々の力強さに励まされる。
良い小説でした。
かなり大人向けの小説ですね。
太宰治・著
主人公のダメッぷりに心底凹まされます。
何にも夢中にならず、誰のコトも信用せず、常に疑心暗鬼な男性の、とても痛々しく虚無的な物語。
ここまで駄目人間だともういっそ心地が良いくらいですね。
落ちていくときは何処までも落ちていける。
人間の危うい部分、孤独を好む反面人の温もりを必死で求める様子などが、あまり認めたくもないけれど共感出来る感じ。
この本は27歳になって初めに手にした本だったのですが、物語のラストで、主人公が廃人となってしまった年齢が27歳で、ちょっとゾッとしました。
太宰氏が自ら命を立つ前の最後の作品ということですが、最後の最後に自分の為に、何かを残したかったのかなぁと思った。
太宰治・著
思ったよりもかなり短編な物語でした。
人に信じてもらいたいと思うなら、まずは自分が人を信じなければならない。
そんな風に説いている物語なのかなぁと。
「信じるというコト」を、子供が読めば学べるし、大人が読めば思い出せる、そういう感じ。
色んな物事が屈折した今の世の中にはこういう当たり前のコトが伝わらないかも。
宮沢賢治・著
タイトルくらいは誰もが知っているであろう宮沢賢治氏の名作。
内容は全くと言って良いほど知らず、探りながら読んでみました。
やはり明治大正頃の作家さんの文章なので、馴染みのない言葉遣いに多少苦戦。
しかし、主人公が銀河鉄道に乗るあたりからの風景描写の美しさにはため息が出るほど感動。
今でこそ家にいながらテレビやインターネットで世界のコト、宇宙のコトを気軽に知ることが出来るけれど、この作品が書かれた頃は身の回りの情報も極小さなものだった筈なので、そんな時代にここまで世界を広く美しく表現出来るなんてちょっと考えられない。
とにかく美しい。夜空を旅する感覚がきっちり得られる。
宮沢氏の宇宙に対する憧れや思い入れが丁寧に伝わってきて、その世界観に安心して浸ることが出来る。
これぞ名作。お勧めです。涙無しでは読めませんでした。
今回買った文庫には「セロ弾きのゴーシュ」も収録されていて、これまた有名な作品であるにも関わらず読んだことがありませんでした。
すごく楽しく可愛く幸せな気分になれる物語でした。
湯本 香樹実・著
小説としてはかなりドラマチックでリアルさには欠けますが、とても好きな作品でした。
小学校6年生の主人公とその友人達が、今にも死にそうな一人暮らしのおじいさんを見つけ、そのおじいさんがいつ死ぬかをこっそり見張ろうと計画する…という、なんとも小学生らしい残酷な発想から始まる物語。
死がどういうコトで、どれ程辛く悲しいコトであるかを知らない人間というのは実に無邪気で残酷。
でも知らないというコトはそういうものであって、それが極普通。
だからこの3人の小学生男子が遊びがてら、おじいさんの死の第一発見者になってやろうと思いつくのも、凄く少年的だなぁと思った。
この作品の素晴らしかったところは、心理も風景もとにかく描写が細やかで丁寧だったコト。
登場人物の何気ない動きなどもさり気なく、でもそれが描かれているコトによって作品の風合いがより色濃く出ていてとても良かった。
少年達とおじいさんの会話ではぷっと吹き出してしまうようなコミカルさもあり、それぞれに悩みを抱える少年達の吐く言葉はとても胸に迫った。
子供というのは大人が思っているよりずっと深刻な悩みを抱えている。
大人は決してそれを笑い飛ばしたりしてはいけない。
大人になればどうしても薄れてしまう、だけど絶対忘れてはいけない感情が、この作品を通して甦って来る。
ラストは正直、この流れならそうなるだろう。という感じで納得だけど、そうはなってほしくなかったからちょっと残念だった。
文章から溢れてくる瑞々しさ、二度とは来ない夏の永遠の思い出。
切なく、温かく、やさしく響く良い物語でした。
この小説は10年以上前の作品で、映画化もされているとのコトなので、是非今度映画も観てみたいと思います。
よしもとばなな・著
過去に一度借りて読んでいましたが、今月文庫として新たに出版されていたので久々に読みました。
じっくり読んでも1時間かからない短編小説。
何となくホコリっぽくて、でもぬるま湯に浸かっているような心地の良い流れが最後まで続く。
人は人を愛することで、大きな幸せを得られる。
そういう当たり前のコトが、飾りすぎることなく綴られている作品。
読んでいるととてもまったりした気分になりますね。
なんとこの小説、来春映画化が決定したとのコトです!
これはちょっと楽しみです。
夏目漱石・著
「こころ」ですっかり夏目漱石文学に魅せられ次に手にしたのが「坊ちゃん」。
「こころ」よりも文章が読み辛かったので、なかなか読み進められず若干苦戦。
正直何てコトない物語なのだけど、やはり人の心理描写が面白い。
人間って、こういう生き物だよなぁ~と思わず感心してしまいます。
けれど、私がこの物語の主人公で作品を描くとしたら、とても扱いに苦労しそう…と感じる程、最後までイマイチこの主人公について掴みきれなかったし、この小説を通して作者が伝えたかったものは何だろう、とちょっと疑問に思ったり。
世の中で有名であるとされる作品に触れる時、私がいつも考えるのは「この作品が何故世の中の多くの人の心を捉えたのか。何故この作品はこれほどまでに評価されたのか。」というコトです。
自分が心から面白いと思った場合は、「たしかにこれは多くの人にウケる」とすんなり納得も出来ますが、そうでない場合そのような疑問を抱きます。
それを考えてみたところで、何か意味があるワケでもないのだけれど。
ま、余談ですな。
「坊ちゃん」よりはやっぱ「こころ」が断然お勧めですけど。
夏目漱石・著
夏休み時期なので、なんとなく普段読まないような小説を。
(夏休み時期なので っていう理由も意味が分からないが。)
これは中学か高校の国語で習いましたね。
国語の教科書には作品の極々一部しか掲載されていないので、何気に続きが気になっていました。
で、何年かぶりに読んで、とても感銘を受けました。
普通にかなり面白かったです。
現代人からすると、言葉の言い回しや、漢字の読み方など複雑な部分も多々ありましたが、それでもあっという間に小説の世界にひき込まれました。
人の心に眠るありとあらゆる感情が、ツボを刺激するかのように的確な言葉で表現されているコトにゾッとした。
読んでいて胸が詰まる程に苦しく、痛く、悲しい思いをした。
「先生」のとてつもなく長い長い手紙に、便箋に書くと何枚くらいになるんだろう…と仕様もないコトをついつい考えたりもしたけれど…。
最初この小説を手にした時は、途中で飽きちゃうんじゃなかろうかとも思いましたが、実際にはそれどころか夢中で最後まで読み終えてしまいました。
現代的な作品に飽きてしまっている方にはお勧めです。
ていうか、日本人なら読むべきだと思う。
映画館にレイトショーで観に行ってきました。
感想はどちらかというと否定的になりがちですので、ちょっと公の場では述べ難いです。
基本的に、否定的意見を述べるのは好きではないし。
映画でも何でも結局は観る人の判断で評価が変わってくると思うので、私の若干否定的な意見も当然参考にならないばかりか不快を与えてしまう恐れもあるし。
とりあえず色んな人の感想を聞いてみたい映画だなぁ…とは思いました。
テルーの唄は最高です。
岡田君は声も良いけれど、やはり男前の姿を観れる方が嬉しいかも(笑)
最近ずっとブリタニー・マーフィーが好きなのでレンタルしてみました。
やはりキュート!表情がいいなぁ。
でも物語は何だか紙一重でちょっと展開についていけない感じでした。
出会って一ヶ月で同棲、9ヵ月後には結婚をしたカップルが、ハネムーンで次から次に災難に襲われ、別れてしまうという物語。
最後はハッピーエンドで良かったのですが、もうちょっとお互いの想いの強さが明確に描かれていれば、ラストシーンがもっと素敵になったろうなぁ。
面白かったのは面白かったですが。
夫役の男性がなかなかハンサムでした。
柳楽優弥くん、常盤貴子さん主演の実話を元に作られた映画。
実話だということを踏まえつつ観ていたのでとにかく切なかった。
象と心を通わせ、象使いになることを決めた少年の純粋でひた向きな姿に強く心を打たれました。
ちょっと展開が早くて感情がついていかない部分も結構あったので、それぞれのシーンをもうすこしじっくり描いて欲しかったなぁとも思いました。
主人公の少年を演じている柳楽優弥くんのスクリーンでの存在感が凄い。
透明感のある雰囲気、何かを訴えてくるような真っ直ぐな瞳。
演技はとても拙く、ハッキリ言ってしまえば下手なんでしょうけど、そんなことが気にならないくらいのオーラがあるなぁと感じました。
ラストは常盤さんの演技と、象の演技に号泣!…したかったけれど、甥が一緒に見ていたのでめちゃくちゃ我慢した(笑)
肺の中に澄んだ空気が入ってくる感覚を得られる映画でした。
お勧め!