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村山由佳・著
この作家さんの本を読むのは初でした。
短編オムニバス形式の小説。
文章には癖がなく読みやすかった。
家族のひとりひとりの人生を、きっちり色や形を変え表現されていて、それぞれの人生が本当に現実味を帯びていて、物語りに強く引き込まれた。
切なく痛く辛く苦しい思いに胸がきゅっとなる。
出てくる登場人物たちは誰も決して幸せではない人生を歩んでいる。
だけど、ただ悲しく不幸なだけで終わらず、それぞれの登場人物に希望の光の一筋はちゃんとあって、それでも勿論切ないのに変わりは無いけれど、ほんの少し救われる。
登場人物への救いが読み手にとっても救いになる。そういう感じ。
読み出したら止まらず、読み終わった翌日は寝不足でしたねぇ。
読んでいて面白い小説とそうでない小説の大きな違いとは一体何なのだろうと最近考える。
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