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著・宮本輝
宮本輝氏のまぁまぁ長編小説。
若くして夫に先立たれた女性が夫の残したレストランを懸命に守りながら、自らも成長していく物語。
凄く面白い小説でした。
女性のしなやかな強さ、純粋故の脆さ、深い愛情などが丁寧に描かれていて、とても魅力的な女性が描かれた物語でした。
神戸の街並みが目に浮かぶような情緒溢れる風景描写が素晴らしい。
そして読んでいると美味しいものが食べたくなる…。
著・野沢尚
ずっと楽しみにしていた小学校の修学旅行中、旅行に来なかった親友が自殺したという知らせを聞いてしまった少女達の切なくも美しい友情の物語。
登場人物の設定や台詞や行動、どれをとっても現実っぽさはなく絵空事的な小説。
人の死は、どんな時でもとても重い。
そう簡単には受け入れられるものではないのに、親友の死を知った少女達がアッサリ現実のコトなんだと涙を流す場面に違和感を抱いた。
だけど、物語としては面白かった。
作品全体が清々しく、読後感はとても良かった。
この小説は映画化されているらしいので、是非観てみたいなぁと思う。
著・石井睦美
タイトルに惹かれ何気なく手にした小説でしたが、何だかとっても可愛らしくて、少女漫画のように甘く優しい雰囲気の素敵な小説でした。
ごく普通の中学1年生の女の子が、ちょっとした切っ掛けで「もう子供じゃないと感じる瞬間」に出会い、少しずつ心がたくましくなっていく姿がとても爽やか。
12歳から13歳という、とても純粋で繊細な年頃の少女達と、その家族のやりとりが実に瑞々しく描かれていて、読後感がとても良かった。
現実味の無い小奇麗な物語ではあるけれど、とても良い作品でした。
どの作品も、それぞれの作家さん独特の味が出ていて面白かった。
これを切っ掛けに、それぞれの作家さんの、他の作品を読んでみようという気になりますね。
ただ、どの作品がどの作家さんのものだったか今現在一致していない…。
今更ですがようやくもーりんから借りて読みました。
夜寝る前にちょろちょろ読み1週間位で読み終えました。
児童書の割りになかなかのページ数ですよねぇ。
今回も普通に面白かったです。
精神的に相当追い詰められてるハリーが痛々しかった!
性格の歪みっぷりと自己中心的思考・行動にちょっと呆れたけど…。
かなりの読み応えがありますが、必要以上に細かなエピソードが多いので、もっと濃縮させた方が物語のテンポは良くなると思う。
まぁファンは人物たちの生活風景など細かく描写されているのが嬉しかったりするでしょうし、私もそういうのが好きなんですけどね。
もーりんから借りた本です。岩下志摩子さんのとっても怖い小説!
『ぼっけぇ きょうてぇ』と言うのは岡山弁で「とても 怖い」という言葉らしいのですが、なかなかずっしり怖くて面白かったです。
幽霊の存在とか全く分からない私なので、読み終わった後も怖い、とかは全然無いんですけど、幽霊とか怖い人はついつい誰も居ないのに後ろを振り返ったりしちゃうんじゃないでしょうか(笑)
全編昔の言葉で綴られていたので結構読むのが難しかったのですが、物語の中にぐいぐい引っ張られる物凄い引力のある文章でした。
描写力が凄まじくて、本当に血の匂いとかしてきそうだった。
よしもとばなな先生の新作書き下ろし小説。
妊娠も出産もしたコトがないので実感として伝わらない部分が多かった。
私自身がばなな先生の小説を沢山読んで、その文章や世界観、登場人物の雰囲気に慣れすぎて新鮮味が無くなってしまったのかもしれないけれど、最近ちょっと物足りない…。
長野まゆみさんのちょっと不思議な短編集。
装丁にとタイトルに惹かれ手にした小説。
物語に引き込む文章力が凄いあると思った。
好き嫌いの分かれる小説かなぁとも思いますが、私の中では新感覚な小説でした。
まぁ面白いんですけど、5編程読んだ内の4編が男性同士の恋模様が描かれていたのですが、これはどうしたものかと(笑)。
案外すんなり受け入れて読んじゃってる自分にも新発見?
宮本輝氏の長編小説。
とある大家族の元にハンガリーからの留学生がやって来て、互いの文化の違いや言葉の壁など様々な問題で激しく衝突し合いながらも深く心を通じ合わせていく姿を、1年の季節の移ろいと共に描いた物語。
13人と1匹という大家族の、ひとりひとりの性格や行動、言葉などがとても丁寧に描かれていて、違和感無く物語の中に、そしてその家族の中に入り込む感じだった。
物語の最後の方ではもう涙が後から後から落ちて来た。
悲しいことも嬉しいことも悔しいことも楽しいことも、愛や憎しみのあり方にも嘘がなくて、きっとどの年代の人が読んでも、登場人物の中の誰かには必ず自分と近い所を見つけたり、感情移入出来る部分があると思う。
とても好きな小説だと思った。
とても素晴らしい小説。
1年前に相棒もーりんのいとこのお家にスイスから高校生の男の子がホームステイに来ていて、たまに一緒にご飯を食べたりして異文化交流を楽しんだことがあるので、余計にその雰囲気がストレートに伝わってきたのかも。
宮本輝氏のまぁまぁ長編な青春小説。
主人公の精神状態がなかなか異常だったりするのだけれど、それを受け入れてしまうのは、主人公が置かれた状況だとか、性格、周りの人たちのことが丁寧に描かれているからだと思う。
この物語では蜥蜴(とかげ)がとても重要な存在でいて、蜥蜴を通しての感情の描き方がとても良かった。
面白かった!ハワイ行きたい!
ハワイでウクレレ買いたいなぁと。
絵も可愛いし、ハワイに興味が無くても面白いと思う。
小説のイメージを元に描かれた奈良さんの絵が本当に良いし、勿論物語りも良かった。
なかなか面白かった。
キリスト教に対する知識がないので、あればもっと面白いのかなぁと。
もう何ヶ月もの間、常に本屋さんではランキング上位の大ヒット作。
最近突然盗作疑惑が持ち上がり、今またかなり話題の小説ですね。
史実を元にして書かれた小説では、色んな作家がネタを提供し合うコトもあるようなので、この本が盗作となれば、他にも問題になる本あるんじゃないですかねぇ?
運が良いのか悪いのか、大ヒットするとこういう問題に発展するものですよね。
売れてない本であれば訴訟なんて考えないしね!
よしもとばなな先生のエッセイ。
すごく面白かった。ぐいぐい読んでしまう。
よしもと先生の小説をこよなく愛している私は、よしもと先生の日記とかエッセイも当然大好きなんです。
私がファンだからかもしれないけれど日記とか本当にめっちゃ面白い。
瀬尾 まいこ・著
初めて読む作家さんの小説を買う時は、タイトルの響きや、1ページ目を開いて数行読んでみて読める小説か読めない小説かを判別します。
何となく新しい作家さんを発掘(?)したくて本屋で何気なく手にしました。
数行読んでみて読みやすそうだったし、文字の大きさとページ数的に2時間位で読める軽めの小説だったので購入。
普通に面白かったのですが、どうしても主人公の女性に共感出来なくて、読んでいてずっと少し違和感を感じていました。
でもラストが良かったんで、読んだ後は「この本買ってよかった」と素直に思いました。
宮本輝氏の長編青春小説。
小説を読んで死にそうな位号泣したのは、この本が初めてだと思う。
私の大好きなアーティストが「読んで感銘を受けた」と言っていたので軽い気持ちで手にしてみたら、あまりにも素晴らしすぎて深く感動した。
文庫版で読んだのですが、めっちゃごつい(ページが多いというコトね。)んで多少気合がないと読めないかも?
数日間、夜寝る前の30分とか1時間ずつ毎日読んでいたら、余計自分の日常の中に深く物語が入ってきて、読み終えた後の数日間も思い出すだけで涙が出そうだった。
正直思い出し泣きしてた。
若者諸君は読んだら良いと思う。
時代背景が1970年頃なので、当時若者だった皆様にもお勧め。
よしもとばなな先生の小説。
最近のよしもと先生の小説の中では私的にはそれ程ヒット感はないけれど、もう1度読んだら前と違う感想が出てくるかも。
心が雑になっている時に読んでしまったので。
よしもと先生の小説は私にとってはお水みたいなもので、飲まないと喉が乾くという当たり前のように大切なものなのです。
喉を潤すならお茶でも良いのだけれど、お茶やジュースとは違って、何の違和感も無く体の中にスッと入ってきて潤う、そういう感覚はよしもと先生の小説だけ。
活字を読む気分でない時でもページを開けばたちまち読みきってしまいます。
少年犯罪と、その被害者側と加害者側の想い、家族、取り巻く全ての環境がしっかり描かれていて、あまりにも状況説明が現実味を帯びすぎているので、「これは実際の事件だっけ?」と勘違いしそうになったくらい。
難しいテーマを書く為の下準備がしっかりされていたからこそ、事件の起こった経緯やその後の展開に説得力があったのだと思う。
ラストはとてもドラマ的で、「あぁやはりこれはフィクションか」と思い出したけれど、最後まで勢いよく読める力の篭った作品だと思う。
作品の雰囲気がとても変化したように感じました。
穏やかに続いていくと思われた主人公の恋の終わりが今回のメインでした。
失ったものは大きいけれど、これからもっと大きな何かを得ていく為の別れ。
そんな風に感じたのですが、どうでしょう。
この物語の重要な人物である楓がとても好き。
続編も楽しみです。
宮本輝氏の短編集。
「星々の悲しみ」のその表題作「星々の悲しみ」が短編集ながら密度の高い内容でとても感動した。
宮本氏の作品は主に関西が舞台となっており、やはり登場する人物達も関西弁。
関西人の私にとってはその関西弁がとても心に響く。
知っている地名が出てくるので、物語に感情移入しやすかった気がする。
初めて読む作家さんの場合、短編集からだと入りやすいですね。
本当に読みたいのは「青が散る」という作品だけど、この前本屋で見た時物凄く分厚い小説だったので、この2冊の短編集を手にしました。
個人的には「星々の悲しみ」がお勧め。
「胸の香り」の方はちょっと全体にトーンが重たい感じでした。
また読み返してみたらきっと印象変わるでしょうけれど。
「ダーリンは外国人」などの著書で知られる小栗左多里さんの料理エッセイ。
小栗さんの可愛い絵が大好き。
ダーリンの描写とか最高に面白いし可愛い。
漫画を読んだコトが無いので、機会があれば読んでみたいな。
公認会計士山田真哉氏による「会計」について、とても柔らか~く記された本。
とても興味深い内容で、会計についての見方が変わった。
私の好きなバンドのボーカルさんが面白いと言っていて、その時は
「会計の本だなんて、何故そんな難しそうなものを読むんだ」と思ったのですが、なかなか面白かったです。
事務・経理関係の仕事の人は特に面白いのではないかと。
ロアルド・ダール氏の児童文学「チョコレート工場の秘密」。
これはとても最近読んだ本なのですが、すごく面白くて、この秋には映画も上映されるとのコトなので今のうちに紹介させていただきます。
主人公のチャーリー・ バケットはとても貧しい家の子供で、大好物のチョコレートは年にたった一度、自分の誕生日に一枚プレゼントされるだけ。
街には大きな大きなチョコレート工場があり、そこを経営している変わり者のウィリー・ワンカ氏は、ずっと誰にも閉鎖してきた工場を突然公開すると発表。
しかしそれにはワンカ社のお菓子の包み紙の中に入った金色の招待状を手にしなければならない。世界にたった5枚の招待状を巡って、人々はワンカ社のお菓子を買い求める。
運良く招待状を手にしたチャーリーはワンカ氏のチョコレート工場に招待される。
そこで目にした驚くべきチョコレート工場の秘密とは…?
とまぁあらすじはこんな感じですか。
とにかく展開がテンポ良く、どのキャラクターも個性があり面白いです。
この本は大人も子供も楽しく読めると思います。
夏休みの読書感想文の題材に最適なのではないでしょうか。
秋に公開予定の映画がまた楽しみ!
変わり者のチョコレート工場の経営者ウィリー・ワンカ氏役にはジョニー・デップさん。
もうこれは絶対はまり役だと思います。
きっと映画を観ている途中はチョコレートをものすごく食べたくなる筈だから、映画館にチョコレートを持ち込もうかなぁ。なんてね。