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奇妙な魅力を放つ大人の為のアニメ映画。
手描きタッチの画面に登場するのは物凄くデフォルメされた登場人物たち。
80分の作品なのですが、台詞は無いに等しく、「観る物」というより「感じる物」といった印象を強く受けました。
序盤から何かとてつもなく物悲しい雰囲気に飲み込まれて、緊張感が絶えなかった。
明けることの無い夜の真ん中に立たされたような気分。
この作品に対する捉え方は、見る側に完全に委ねられている感じ。
それでいて、鋭く切り込むようなメッセージ性も秘めた作品。
自分なりにエピソードをあれこれ考えながら、そして流れるイメージに想像力を働かせながら、共に物語を綴っていく、そういう作品だと私は思いました。
芸術性の高さは素晴らしいので、一見の価値ありです。
事故の後遺症で記憶が1日しか持たない女性に恋をした男性の、コメディタッチのラブストーリー。
なかなか面白い映画でした。
矛盾点を挙げればキリがないけれど、どの登場人物も個性豊かで愛情深いのがとても良かった。
展開に派手さがないので印象に残りにくいけれど、なかなか良い映画でした。
「Yahoo!動画」にて。
私がこよなく愛する小説家よしもとばなな先生の作品が映画化されたもの。
女優川原亜矢子さんの映画デビュー作品らしいです。
小説の「キッチン」は1度読んだだけなので細かい部分は忘れてしまったのですが、ラストは小説とは随分違いました。
違う、というか、小説をそのまま映画にしようと思ったら2時間くらいでは済まないので、それをぎゅうぎゅうに詰め込むのではなく、物語の核になる部分や世界観を丁寧に摘み取って描かれているという印象を受けました。
観ていてとても安心したし、あの世界にじっくり浸れました。
これも新作レンタルです。
感想が出にくい映画でした…。
登場人物たちの感情が伝わり辛いというか何というか。
物凄く人生の崖っぷちだったり悲しい出来事が起こっているのに、とても軽く描かれていて共感は出来なかった。
私がちゃんと観てなかっただけかもしれないけれど、何故主人公の父はあんなにも人気者だったんだろう…。
オーランド・ブルーム好きであれば、なかなかハンサムな姿が観れるので価値はあるのではないでしょうか。
作風は悪くないけれど、もう少しメッセージ性の強い映画が好きな私としては物足りませんでした。
車に乗って、旅をするシーンは好きでした。
私も、車に乗って何処か遠くへ行きたいなぁと思いました。
映画館にて話題の作品をついに鑑賞。
映画の感想はサイトの日記2006年6月11日分でもちょろっと書いております。
http://www.geocities.jp/happygo1uckyroom/"
アクション的な場面や、原作本だけではイメージしにくかった部分は見応えがとてもあると思います。
あらかじめ物語のテーマを知っておかないと、とても付いてはいけないくらい展開が早い。
映画を公開していた時から気になっていた作品なので新作レンタルしました。
タイトルから想像するのとは違う雰囲気でした。
説明不足なまま物語が展開していくので、前半は流れがあまり良くなかった。
姉妹の絆の強さを示すエピソードがないのに「絆が強い姉妹である」という設定に違和感を覚えたし、極端に仲の良いシーン、悪いシーンがあって焦点を定めて観るのが難しかった。
そして、キャメロン・ディアス演じる妹の障害について、もう少し見る側に早い段階で理解させておいてもよかったんじゃないかと思った。
その障害を抱えた彼女の苦悩が、奇抜な行動に走らせるのだと分かった方が印象は良くなっただろうなぁ。
もうひとつ気になったのは継母の存在。
父の再婚相手なのに、父が彼女を愛する要素がひとつも出てこなかった。
ただ意地悪で自己中心的なイヤな女性で終わってしまったのが残念。
後半からは、もう別の映画を見ているんじゃないかと思うくらい世界が変わってちょっとビックリ。でも後半からの流れは好き。
好きか嫌いかっていうと、まぁ私の好きなテイストの映画ではありましたが、それ故に色んな部分が気になりました。
本当につまらない映画なら、感想ってなかなか出てこないものです。
私が映画を見て良かったと思うかどうかは、たった1シーンでも心に迫る場面があるかどうかなので、そういう点ではこの映画にもちゃんと素晴らしいシーンがあったので満足です。
人生の岐路について考える機会を与えてくれる映画でもあると思います。
著・宮本輝
宮本先生の本はこの数ヶ月の間に結構色々読ませて頂きましたが、この小説は展開がなかなかドラマチックな感じでした。
今まで私が読んできた作品は多分全部に近いくらい殆ど関西が舞台だったのですが、この作品は関東周辺が舞台…というか登場人物達が標準語でした。
それによって感じる非現実的な小奇麗さが、ある意味新鮮でした。
まぁただ単に私が関西人だから関西弁の方が親しみがあるってだけなんですけれど。
ふとした偶然が重なり男女4人がマンションで共同生活を送ることになり、やがて2組のカップルが成立するのですが、それぞれが抱える悩みや問題の波が次々と襲ってきて苦悩・苦戦する懸命な姿が温度のある文章で描かれていました。
人は結局いつでも誰かの為にしか生きる意味を見出せないのかもしれない。
それは時に幸せで温かく、時に残酷で恐ろしいものであるということを、物語の展開と共に読者に訴えかけている気がしました。
オトナっぽい小説でしたね、なかなか。
ドラマチックだなぁと思っていたら実際ドラマ化もされているようです。
一冊にそれぞれの作家さんの個性を感じる作品が9つ詰まっているので、飽きることなく読み進められます。
やはり誰がどの作品を書かれているのか覚えてないんですけれど(笑)
暇だけどそんなに時間が無いって時に良いですよね、短編小説って。
読み応えたっぷり。
いよいよ最終章へ向けて、展開に動きが出てきた巻でした。
多少なりとも予想はしていても、かなり衝撃的だった。
早く7巻が読みたいです。
でも日本版が出るのにはまだまだ時間がかかりそう!
以前から気になっていた漫画です。
友人もーりんがついに買い始めて貸してくれました。
音楽大学を舞台に、個性溢れる音楽家の卵たちが繰り広げるユーモアと音楽の魅力溢れるストーリー漫画。
とっても面白いです。
ある程度知識を必要とする漫画を描くには、やはりそれについてちゃんと取材、勉強をするコトが大事だと思うんです。
そして得た知識を自分の中で消化し作品に反映するコトで、読む側にも充実感や満足感を与えられる。
この漫画はそれがきちんと出来ているので、多くの人から愛されているのだと思う。
それ以外の点ではとにかくキャラクター達の個性が素晴らしい。
ヒロイン「のだめ」は、その変態っぷりなくしてこの漫画は成立しない位素敵なキャラクター!
小説でも漫画でも映画でもドラマでも、そこに生きるキャラクター達の良し悪しで、作品の魅力は大きく左右されるものだなぁと思いました。
どちらかと言えば大人の為の漫画ですね。
音楽と漫画が好きな人にはお勧め
著・劇団ひとり
お笑いには然程興味のない私ですが、友人もーりんから借りて読んでみました。
一応テレビでも何度かネタを拝見させて頂いていたので、文章からも彼独特の粘り気のある雰囲気がもろに伝わってきました。
出だしから巧みに話しに引き込む引力に溢れた文章。
胡散臭さも良い味になり、とても個性的で面白い小説でした。
ただネタを練っていだけでは書けない優れた文章力。
当然好みにもよると思いますが、先入観なく名前も知らない小説家が書いたものだったとしても面白いのではないでしょうか。
「この人、変」って思う部分も沢山あるけれど、それこそ劇団ひとりさんだからこそ書ける、オリジナリティ溢れる作品でした。
普段小説を読まない人は、小説を読む面白さを見出せるかもしれません。
お勧めします。
著・宮本輝
宮本輝氏のまぁまぁ長編小説。
若くして夫に先立たれた女性が夫の残したレストランを懸命に守りながら、自らも成長していく物語。
凄く面白い小説でした。
女性のしなやかな強さ、純粋故の脆さ、深い愛情などが丁寧に描かれていて、とても魅力的な女性が描かれた物語でした。
神戸の街並みが目に浮かぶような情緒溢れる風景描写が素晴らしい。
そして読んでいると美味しいものが食べたくなる…。
著・野沢尚
ずっと楽しみにしていた小学校の修学旅行中、旅行に来なかった親友が自殺したという知らせを聞いてしまった少女達の切なくも美しい友情の物語。
登場人物の設定や台詞や行動、どれをとっても現実っぽさはなく絵空事的な小説。
人の死は、どんな時でもとても重い。
そう簡単には受け入れられるものではないのに、親友の死を知った少女達がアッサリ現実のコトなんだと涙を流す場面に違和感を抱いた。
だけど、物語としては面白かった。
作品全体が清々しく、読後感はとても良かった。
この小説は映画化されているらしいので、是非観てみたいなぁと思う。
著・石井睦美
タイトルに惹かれ何気なく手にした小説でしたが、何だかとっても可愛らしくて、少女漫画のように甘く優しい雰囲気の素敵な小説でした。
ごく普通の中学1年生の女の子が、ちょっとした切っ掛けで「もう子供じゃないと感じる瞬間」に出会い、少しずつ心がたくましくなっていく姿がとても爽やか。
12歳から13歳という、とても純粋で繊細な年頃の少女達と、その家族のやりとりが実に瑞々しく描かれていて、読後感がとても良かった。
現実味の無い小奇麗な物語ではあるけれど、とても良い作品でした。
私のスイート王子、またしてもメイド姿でした…。
いやいいですよ?
だってもう慣れちゃったし、むしろ割と本気で可愛いので。
でも物語のテンポが私に合わないのか、結構観続けるのが辛くなってきました…。
また続きを観たくなったらレンタルしようと思います。
UPTOWN GIRLSで、そのあまりの可愛さと天才的演技にメロメロになってしまったダコタ・ファニングの出演作。
これは名作として有名な映画なので、観た方も結構いるでしょうね。
物語は中盤あたりまで流れがいまいちだなぁと思ったのですが、後半から徐々に波に乗り、ラストはとても良かったです。
例のごとく号泣!あんなんそりゃ泣きますよね。
障害を持った人が子育てをするというのは、本当に大変なコトだと思う。
この映画はハッピーな物語だけど、現実的ではないのかなぁと思ったり。
映画の中にリアルさを求めるわけではないけれど、矛盾が気になるとどうしても物語に集中出来なかったり。
ダコタちゃんはもうホントに可愛い。
演技凄い。本気で感心しました。
私の中では「めちゃくちゃ良い!」という作品では無かったけれど、ラストシーンには深く感動しました。
ブリタニー・マーフィ、やっぱ好きだなぁと思った。
彼女の演技は目を離すのがもったいない位魅力的。
表情や台詞だけじゃなくて、もう身体全部、空気全体を派手に演じていて、その存在感にとても惹きつけられます。
もう一人のヒロイン、ダコタ・ファニングはまだ子供ですが、天才だと思った。
めちゃくちゃ可愛いです。
映画自体、物凄く良かった。
恋愛も絡むけれど、女同士の友情が物凄く可愛らしく温かく描かれていて、それ以外にも様々なテーマを含んでいてメッセージ性のある素敵な映画でした。
年齢問わず全ての乙女にお勧めします。
マイスイート王子がメイドの服を着ていたコトにビックリして目玉が飛び出たので拾うのに必死でした。
んでこれがまた案外可愛い。
身体ごついから異様ではあるのですが、顔可愛いからね~。
ジョニーデップはカッコ良いです。
一見スマートに見えて何処か抜けてる役がやはり好きです。
ヒロインの女の子、眉毛がなくても(正確には色素が薄い)可愛いのが羨ましいですね!
この映画は普通に面白いですよね。
昔1度観ていたんですけど、その頃はまだジョニーの魅力に気付いておらず、この作品を観ていたコトもすっかり忘れていましたが、改めて面白い映画だなと思いました。
どの作品も、それぞれの作家さん独特の味が出ていて面白かった。
これを切っ掛けに、それぞれの作家さんの、他の作品を読んでみようという気になりますね。
ただ、どの作品がどの作家さんのものだったか今現在一致していない…。
今更ですがようやくもーりんから借りて読みました。
夜寝る前にちょろちょろ読み1週間位で読み終えました。
児童書の割りになかなかのページ数ですよねぇ。
今回も普通に面白かったです。
精神的に相当追い詰められてるハリーが痛々しかった!
性格の歪みっぷりと自己中心的思考・行動にちょっと呆れたけど…。
かなりの読み応えがありますが、必要以上に細かなエピソードが多いので、もっと濃縮させた方が物語のテンポは良くなると思う。
まぁファンは人物たちの生活風景など細かく描写されているのが嬉しかったりするでしょうし、私もそういうのが好きなんですけどね。
もーりんから借りた本です。岩下志摩子さんのとっても怖い小説!
『ぼっけぇ きょうてぇ』と言うのは岡山弁で「とても 怖い」という言葉らしいのですが、なかなかずっしり怖くて面白かったです。
幽霊の存在とか全く分からない私なので、読み終わった後も怖い、とかは全然無いんですけど、幽霊とか怖い人はついつい誰も居ないのに後ろを振り返ったりしちゃうんじゃないでしょうか(笑)
全編昔の言葉で綴られていたので結構読むのが難しかったのですが、物語の中にぐいぐい引っ張られる物凄い引力のある文章でした。
描写力が凄まじくて、本当に血の匂いとかしてきそうだった。
よしもとばなな先生の新作書き下ろし小説。
妊娠も出産もしたコトがないので実感として伝わらない部分が多かった。
私自身がばなな先生の小説を沢山読んで、その文章や世界観、登場人物の雰囲気に慣れすぎて新鮮味が無くなってしまったのかもしれないけれど、最近ちょっと物足りない…。
長野まゆみさんのちょっと不思議な短編集。
装丁にとタイトルに惹かれ手にした小説。
物語に引き込む文章力が凄いあると思った。
好き嫌いの分かれる小説かなぁとも思いますが、私の中では新感覚な小説でした。
まぁ面白いんですけど、5編程読んだ内の4編が男性同士の恋模様が描かれていたのですが、これはどうしたものかと(笑)。
案外すんなり受け入れて読んじゃってる自分にも新発見?
宮本輝氏の長編小説。
とある大家族の元にハンガリーからの留学生がやって来て、互いの文化の違いや言葉の壁など様々な問題で激しく衝突し合いながらも深く心を通じ合わせていく姿を、1年の季節の移ろいと共に描いた物語。
13人と1匹という大家族の、ひとりひとりの性格や行動、言葉などがとても丁寧に描かれていて、違和感無く物語の中に、そしてその家族の中に入り込む感じだった。
物語の最後の方ではもう涙が後から後から落ちて来た。
悲しいことも嬉しいことも悔しいことも楽しいことも、愛や憎しみのあり方にも嘘がなくて、きっとどの年代の人が読んでも、登場人物の中の誰かには必ず自分と近い所を見つけたり、感情移入出来る部分があると思う。
とても好きな小説だと思った。
とても素晴らしい小説。
1年前に相棒もーりんのいとこのお家にスイスから高校生の男の子がホームステイに来ていて、たまに一緒にご飯を食べたりして異文化交流を楽しんだことがあるので、余計にその雰囲気がストレートに伝わってきたのかも。