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レンタルするほど観たいとは思っていなかったけど、機会があるなら観てみたいと思っていた映画。テレビでやっていたのを観ました。

で、観る前の予想は「うどんブームに無責任に火をつけるような作品なんじゃないの?」だったんですが、実際観てみたら違いました。

ブームが起こるときの竜巻の威力ってすごいと思うんです。
何もかもを巻き込んで、物凄い勢いで人を集めていく。
でも、その竜巻が去った後に残されているのは、荒らされた街の様子だったり、街の人々の疲れきった姿だったり。

楽しいお祭りのあとにゴミが散乱して後片付けが大変な様子の、スケールが大きい版。


UDONの中では、ひとつの出版社が巻き起こしたうどんブームにより最高に楽しいお祭り騒ぎがやってきます。
けれど、どんなに楽しいお祭りにもやがて終わりは訪れるし、そのあとにはお祭りが始まる前よりももっと寂しい現実がやってくる。

大事なのは、そこからどうまた立ち上がっていくか。
満腹感と空腹感を知った人々が、再び満腹感を得る為にはどれほどの前向きさが必要か。


この映画には「うどんがブームで楽しいなー」だけじゃなくて、そういった現実がきちんと描かれていました。
だから見応えもあるし、映画を観ているというよりは実在する街の実態を自分の目で確かめているような、まるでドキュメンタリー番組を観ているような充実感がありました。


映画として人を笑わせる要素も散りばめられていて面白いし、最近話題になる邦画はほんとうに良い作品が多いな~と感動しました。

やっぱり日本人だから、母国語で綴られる作品に郷愁を感じるし、愛着もわくもんですかね。

普通にオススメ。

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著・小栗左多里&トニー・ラズロ

ダーリンは外国人シリーズの最新刊。
今回は二人の間に誕生したあかちゃんについて。

今回は外国人うんぬんよりも、ひとりの女性として読みごたえありました。
出産未経験の女性なら大抵、一体妊娠出産はどれほど大変なんだろう、と考えると思うのですが、「こんなに大変そうなら子供なんて産みたくない」っていうのと「こんなに子供が愛らしいなら早く欲しい」っていう気持ちを両方味わえる一冊なのではないかと。

思わず吹き出してしまうシーンも多々あって面白かったです。

これから子供を授かろうとしている人には、楽しいし色々勉強も出来るからオススメ。



かつて天才と呼ばれた数学者の父をもつ女性が主人公なのですが、その父の死後、それまで彼の介護で5年間付きっきりだった彼女が、ひどい喪失感の中から自らを再生していく物語。


数学は死ぬほど苦手な私ですが、映画の中に出てくる数学の方程式なんかはすでに宇宙語なので、数学嫌いでも問題なく観るコトが出来ました。

アンソニー・ホプキンスの演技がやはり素敵でした。
主人公役のグウィネス・パルトロウの演技もすごく良くて。


数学には方程式があるけれど、人生には答えや証明を導いてくれる方程式など存在しない。

それでも人は答えを求める。
何故自分は生きているのか。
どういう自分を生きていけばいいのか。

この映画では、答えを見つけることよりも見つけようと前に進んでいくことの大切さが描かれていると私は感じました。

この映画私はすごく好き。



キアヌ・リーブスとサンドラ・ブロック主演のラブストーリー。

2004年と2006年、それぞれの時間に生きる二人が、時を越えた手紙のやりとりを通じて恋に落ちていくファンタジー要素のあるラブストーリー。

ラブストーリーの場合、不思議な設定があるよりも純粋なものを好む私ですが、これは凄く良かったです。

始終ゆったりと流れる物語がすごく心地いい。

ぶっちゃけ最初の10分かそこらで最後までの展開とか読めてしまったんですけど、それでも全然楽しめるくらいよかった。

主演の二人の演技も素晴らしい。
こんなにも映画を見ながら心の中でハッピーエンドを願った映画、なかなか無いですね、個人的には。
最後がほんと予想したまんま過ぎてちょっと気が抜けちゃったけど、ラストシーンもすごくいいです。

ラブストーリー好きな方におすすめ。


この映画はとても良かった。好きです。

些細なことから夫の浮気が発覚し、離婚をした主人公。
離婚が原因で家を手放し、人生に絶望を感じながらも、仕方なく旅に出たイタリアのトスカーナで、ほとんど衝動的に家を買い、そこに暮らし始めて傷ついた心を少しずつ再生していく物語。

この映画は監督が女性というのもあって、繊細な視点で物語が進行していくのがとても良かった。
イタリアの美しい景色には何度もため息が出ました。

太陽の光やオリーブの爽やかな香りが画面を通じて伝わってきて、今すぐこの場所に行きたい!と思いました。


大きな感動はないものの、様々な場面で胸が熱くなったり、笑ったり。
自分自身がリラックスして作品に触れているなーと感じられるのはとても心地よかったです。

でもこれは女性向けかな。


もし日本のロックやポップな音楽が好きな人で、ビジュアル系だからNOIZを聴かないっていう人がいたら非常に勿体無い。

バンド名にもそのビジュアルにもドン引きするのは仕方ないにしても(私は大好きですが)、それだけで毛嫌いするような人は、きっと本当の音楽好きではないと思う。
(勿論、ボーカルの声質が苦手、とか、打ち込みやテンポの速い曲が好きじゃない、とかの好みはあると思いますが。)
まだファンになって1年半くらいですが、これほどメロディセンスの高いバンドなかなか居ない。
ライブも面白いし、彼らの音楽がこれからもっともっと沢山の人の耳に届くといいなと思います。


このTERRAは今現在で一番新しいアルバムですが、現在のNOIZの代表曲と言える曲が半分以上を占めていてベストアルバム的な構成になっています。
何回聴いてもほんと飽きない一枚。

私がこの中で特に好きなのは12曲目のハードロマンチッカーズと13曲目のEverything for my loveです。


有名か無名か、メジャーかインディーズか、ファンの数が多いか少ないかでは、最近の音楽は判断できないと思ってます。


メトロノームのミニアルバム。
ライブでも衝撃を受けた「ボク偉人伝」が最高です。
「僕と君のジレンマ」はかなりキュートな雰囲気。
歌詞は皮肉混じりですが。


GLAYの音楽を聴き始めてもう12年以上経ちますが、いまだに新曲に胸打たれることが多い。
「ASHES -1969-」はカッコよく、「SORRY LOVE」もGLAYじゃなきゃ成立しないバラードだと思う。
でも今回また本当に大好きな1曲が増えたと思ったのは「ROSY」。
かなり大好き。

想い出の和歌山県民文化会館ライブの1曲目だった時にも感動した。

GLAYがデビューしてから14年の間に、GLAYの音楽から離れていった人も沢山いると思うけれど、変わらず応援してきたファンの人たちにとってはまた素敵な1枚になったんじゃないかなーと。


著・宮本輝

宮本氏の長編小説。

宮本先生の作品は人間の心情を繊細且つリアルに描いているものが多いけれど、この作品は少し人物の心の部分にはフィルターがかかった感じでした。

それがこの作品の中の秘密により大きな影を落とす効果も感じられた反面、感情移入という点では焦点を絞りにくかったです。

でも小説としてはかなり面白かったです。

人間が如何に愚かで恐ろしい生き物であるかを見事に描いていると思います。
サラ・ジェシカ・パーカー主演の一応分類は「ラブコメディ」映画。

観終わった純粋な感想は、「こんなとっちらかった映画久々に観た」です。
実に中途半端。
何も知らずに観ていたら、初めはヒューマンドラマっていう感じで、なかなか良い雰囲気だし面白いかも、と思っていたら後半で物語が大きく転調し、「ええええええ!!?」とひっくり返りそうになりました。

この映画を「良い」と評価している人は、コメディとして受け止めているから、その中にある様々な愛の形とか、別れの予感とかにほろりと感動したのかもしれないけれど、観始めた数分でヒューマンドラマだと解釈した私には到底受け入れられませんでした。

素敵なシーンがいくつかあるのに、どうしてコメディにしてしまったんだろう。
コメディにするなら、最初からもっと雰囲気を明るくしてはちゃめちゃな感じにすればいのになぁと。
登場人物が無駄に多く、どのキャラも心のうちがあまり読めず、共感できなかった。

映画のジャンルって、観る前に知っておかないと楽しめないものなんでしょうか?
ある程度、コメディが観たい!シリアスなものが観たい!とか気分があるから、分類されていることは必要だと思うんですけど、分類が何かを知らなくても、観始めて5分とか10分以内で観ている人が「これはこういうジャンルの映画だな」と予測できることも、良い映画の条件なんじゃないかと私は思います。

良い意味で期待を裏切られる物語は面白いけれど、あまりにも辻褄が合わない、後半から違う人が監督になったんじゃない?と思うような裏切られ方は観た後にとても切なくなります。

映画を観てこんなにショックを受けたのは久々でした…。
著・吉本ばなな

私が読んだ、ばなな先生の小説の中で、最も切なくて幸せな恋の形が描かれている作品だと思う。

こんなにも誰かを愛せたら、愛されたら幸せだと思う。
二人の恋模様に胸がきゅーんとなります。

勿論ばなな作品なので普通の少女漫画みたいな恋物語ではないけど、根っこにあるのは、どんな少女漫画よりも純粋で可愛くて綺麗なものだなと思いました。

ハネムーンとかアムリタが好きな人にオススメ。
著・吉本ばなな

ばなな先生の随分前の作品です。
以前に一度借りて読んだことがあった作品を文庫で購入。

この作品のあらすじをどういう風に説明すればいいのかがは非常に難しい。

大事な友人を亡くした、どうしようもない喪失感。
そこから少しずつ蘇生していく主人公の物語。

深い眠りの世界にいるような、不確かなものに囲まれながらの生活から、少しずつ現実の世界に向かっていく感じに、ほんのりとした感動があります。

物語り自体は地味だけど、ゆっくりと言葉を飲み込んでいくことである種の癒しを得られる作品だと思う。



著・川上弘美

短編集なのですけど、表題作の『蛇を踏む』が凄い。
安いホラー映画よりよっぽど怖い。
正確に言えばホラーではないのだけれど、一体どういう人生を歩めばこういう物語が出てくるのかなと。
その非凡な発想力に思わず唸ってしまいます。

この作品は芥川賞受賞作品らしいです。
当時この作品を評価するのは相当難しかったのではないかと想像します。
他と比べようがない作品だと思うので。


あとの2編『消える』『惜夜記』も凄い物語です。
ファンタジーさも兼ね備えていながら、どちらも人間の心に潜む残酷さを滑稽に描いている気がします。


ジュリア・ロバーツ主演。キルスティン・ダンストも出演していました。

1950年のアメリカが舞台。
米国一保守的と言われている超名門校に新しく赴任してきた美術史の教師をジュリア・ロバーツが好演しています。

1950年代のアメリカでは、学校を出た女性が仕事に就くという考えは殆どなく、学校を出たら結婚をし、よき妻よき母となって家庭を守るのが当然という考えが主流だったよう。
その当時なら日本でも勿論そうですね。

女学生達は良い結婚をするために勉学に励みマナーを学びダンスを習う。
そこには自己主張や自立性と呼べるものはなく、そんな女生徒達にジュリア・ロバーツ演じる美術史教師キャサリンは、自分で考えることの大切さを教えようとする。

伝統を重んじる名門校に反発する授業内容に批判は飛び交うけれど、それでも彼女は生徒達に熱くぶつかっていく。その様子がとても素敵でした。

キルスティン・ダンストが演じる超生意気な女生徒も物語の中で重要な役割を担っています。
モナリザの絵を指し「笑っている、けれど心は?」というシーンにじんときました。


日本でも昔は女性の社会的地位はとても低かった。
働くなんてもっての他。女性は家庭を守る生き物だと。

あらゆる面で男性より能力が劣るのは事実だし、子供を産めるのは女性だけなので、本来の役割分担としては男性が働き女性が子供を育てるというのは正しいと思う。
けれどやはり、現代日本に生きる私としては、女性の社会的地位は確保されるべきだと思う。(生まれた国が違えば、または人間以外の生物に生まれていればこの考えは全く無意味だとも思う。)


この映画を観て、キャサリンのように女性が社会に出るための地位を確立しようと必死になって働きかけた人達がいたからこそ、現代の男女平等の社会があるんだなと思いました。(もちろん完璧に平等ではないと思うし、それはやはり体や脳の構造上仕方がないと思う)

とても素敵な映画だったので、オススメです。
素敵な映画というのはいつでも観終わった後に色々考えさせられるものですね。
私の大好きなジェニファー・アニストン主演の映画。

結婚適齢期を過ぎても独り身で、教師をしていたが上手くいかずメイドをして生計を立てている女性…というのがジェニファーの役なのですが、けっこう暗い感じの映画だった。

周りを取り巻く友人夫婦達も、人には言えない悩みをそれぞれに抱えていて、誰もが幸せについて疑問を抱きながらも幸福であるかのように振舞いながら生きている。
なかなかリアルな描写で引き込まれました。

そして、人生がそうであるように、この映画も結末的なものは最後まで無かったです。
90分にも満たない映画でしたが、観ているときよりも観終わった後のほうがずっと映画の世界観が胸にせまる感じでした。決して面白いとは感じなかったんだけど、記憶に残るというか。
ジェニファーじゃなかったら、最後まで観れなかったかもしれないし。

大人の女性向けかなー。
ティム・バートン監督、ジョニー・デップ主演のちょっとホラー系な映画。

すんごい面白かったです。
ミュージカルなので、もしかしたら苦手かもな~と思いながら観ましたが、台詞の殆どが歌だったので、そこまで徹底されると逆にミュージカルであるということを忘れて、とても楽しめました。

今まで観たジョニーの中で一番怖い役だったかも。


著・小栗左多里

小栗さんの漫画はまだ読んだことがないのだけれど、「さおり&トニー」シリーズのエッセイはどれも大好きです。

今回はイタリアが舞台なのだけれど、今まで知っていたイタリアとは違う、もっと身近で温度のあるイタリアを感じることができました。

トリュフ探しで、豚について力説するトニーが大好きでした。


著・川上弘美

川上さんの長編小説。
ひとつの因縁に基づいた関係が複雑に交差する恋愛小説。

登場人物の個性が強烈。
恋愛の描写は現実的な部分と、ファンタジー的な部分が極端ながら同居している。
それを違和感無く読ませられるのが川上さんの文章力、という感じ。

とても好きなのに終わりへ向かう恋の流れを止めることができない切なさや、決して自分のものにはならない人を強く愛する気持ちが丁寧に描かれています。

面白かったです。
著・村上春樹

なかなか不思議な雰囲気の短編集でした。
どの物語も、通常の世界の色よりもひとつトーンを落とした感じ。
暗い…とまでは言わないけれど、なんていうか重たい。

どれも短い作品ばかりなのに、あんまりページが進まなかった。
村上作品は短編より長編の方が好きかも。


キルスティン・ダンストが、多くの男性を翻弄する小悪魔を魅力的に演じている作品。

とある夏、避暑地に訪れた主人公の青年が、そこで出会った美少女に恋をするが、彼女の心の内は誰にも覗くことが出来ず謎に秘められていて…というラブロマンス映画。

主人公の青年は全然知らない俳優さんでした。
なんでも日本での発売は2007年ですが、制作されたのは2000年だそう。
私生活でも自由奔放らしいキルスティンの小悪魔っぷりは見事です。

最初の方はちょっとつまらないかなーと思いましたが、後半に衝撃的展開が待ち受けていてちょっと面白かったです。


著・川上弘美

様々な愛の形を描いた短編集。
まぁどの作品もそれぞれ普通の恋愛小説とは一線を画した物語でした。
どの物語にも共通するのは、気持ちの深さ。
でも川上さんの文章だとどんな深刻な事態でも、わたがしのように軽く描かれいる。

読み終えたあとにはどの作品にも寂しい気持ちが残る短編集でした。
ミスティックピザ

ジュリア・ロバーツが本格的に世の中に出始めた頃の作品。

1988年制作の、田舎町に住む仲良しの女の子三人のそれぞれの恋を爽やかに描いた物語。
100分ちょっとの物語の中に、三人の女の子達の状況や心情が丁寧に描かれていて、最初から最後までとても楽しめました。

三人がバイトしているピザ屋は町でも評判のお店で、物語の中では度々美味しそうなピザが出てきてすごく食べたくなります。

劇中の音楽の流れ方も心地よくて、登場人物たちの気持ちをより強く表現する効果を感じました。
バルビレッジ

バルビレッジに雪が降りました。
メリークリスマス☆


子供の頃からアルプスの少女ハイジのアニメが大好きでしたが、映画版ハイジもかなり良かったです。

2時間弱の作品の中に、ハイジがおじいさんと暮らし始めるところからクララの足が治るところまで収められているので、弱冠駆け足の感はあるけれど、どの場面も素敵で感動しました。

ハイジ役の女の子がめちゃくちゃ可愛くてたまりません。

そして、召使のセバスチャンがハンサムな上にとても優しくて結婚したいと思いました。

人生に疲れた心に潤いと清々しさを与えてくれるよい作品。オススメ!



著・川上弘美

10篇からなる連作集。
この小説の構成はほんとうに凄い。

前後するそれぞれの時代の中に、共通して登場する「ニシノユキヒコ」。
ある女性には「ニシノくん」と呼ばれ、また別の女性には「幸彦」と呼ばれ、更に別の女性には「西野くん」、「ユキヒコ」、「ニシノさん」…そんな風に様々な女性から様々な時代に様々な呼ばれ方をする男性。

彼と関わった女性10人のそれぞれの物語は、独立した短編としても充分楽しめるものでありながら、オムニバス作品としてこれほど優れた物語は他にない!と思うほど面白かったです。

この小説の素晴らしさを私では到底うまく説明も出来ませんが、とにかく凄いと思いました。
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