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レンタルするほど観たいとは思っていなかったけど、機会があるなら観てみたいと思っていた映画。テレビでやっていたのを観ました。
で、観る前の予想は「うどんブームに無責任に火をつけるような作品なんじゃないの?」だったんですが、実際観てみたら違いました。
ブームが起こるときの竜巻の威力ってすごいと思うんです。
何もかもを巻き込んで、物凄い勢いで人を集めていく。
でも、その竜巻が去った後に残されているのは、荒らされた街の様子だったり、街の人々の疲れきった姿だったり。
楽しいお祭りのあとにゴミが散乱して後片付けが大変な様子の、スケールが大きい版。
UDONの中では、ひとつの出版社が巻き起こしたうどんブームにより最高に楽しいお祭り騒ぎがやってきます。
けれど、どんなに楽しいお祭りにもやがて終わりは訪れるし、そのあとにはお祭りが始まる前よりももっと寂しい現実がやってくる。
大事なのは、そこからどうまた立ち上がっていくか。
満腹感と空腹感を知った人々が、再び満腹感を得る為にはどれほどの前向きさが必要か。
この映画には「うどんがブームで楽しいなー」だけじゃなくて、そういった現実がきちんと描かれていました。
だから見応えもあるし、映画を観ているというよりは実在する街の実態を自分の目で確かめているような、まるでドキュメンタリー番組を観ているような充実感がありました。
映画として人を笑わせる要素も散りばめられていて面白いし、最近話題になる邦画はほんとうに良い作品が多いな~と感動しました。
やっぱり日本人だから、母国語で綴られる作品に郷愁を感じるし、愛着もわくもんですかね。
普通にオススメ。
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