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著者:スタンダール


時代背景や物語の主なテーマはアンナ・カレーニナと近かったかな。

貴族社会と宗教について色濃く描かれているのはその頃の主流なのかな。

所謂禁断の愛もテーマとしては欠かせない。


ナポレオンを崇拝し、出世欲が非常に強い美少年が主人公で、自分の存在価値をあげるために周囲の女性を支配することに執念を燃やし、やがて本当の愛に目覚めていくというような物語。

登場人物達のヒステリックな性格にはなかなか付いていくのが難しかったけど、面白い作品でした。
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著者:カポーティ
訳者:村上春樹


これはすごく面白かった!

オードリー・ヘップバーン主演の映画が世界的に有名ですが、私は映画を観たことがなかったし、物語のあらすじも知りませんでした。

この物語ではヒロインの魅力が一番の吸引力。

村上さんの物語で言えば「ノルウェイの森」のみどりのような雰囲気かな。


訳が凄く良いというのもあるだろうけど、無駄のないストーリー展開と、ラストの潔さに読後感がなんとも清々しい。

海外作品を普段読まない人にも凄くオススメ!



著者:デュマ・フィス


映画や舞台や戯曲として有名な作品。
予備知識なしで読んだけれど、今まで読んだ古典の中で一番感動しました。

囚われの身である高級娼婦とひとりの青年との、哀しくも美しく愛に満ちた物語。

読んだ直後にもう一度読みたいと思うくらい、魅力的だった。


訳が読みやすかったのもよかったかも。
著者:ゲーテ


実はゲーテに関する知識を持ち合わせていない私。
ゲーテって哲学者か詩人かなんかだと思っていたので、物語の存在を知りませんでした。

物凄いマイナス思考の青年が主人公で、とても共感出来るものではなかったけれど、その苦悩の深さに興味を持たずにはいられない、そういう類の読物でした。
著:アゴタ・クリストフ


何の知識もなく読んだので、普通に衝撃を受けるよりもさらにすごい衝撃を受けた作品。


淡々とした文章の中に、悲痛な叫びと豊かな感情が溢れていた。


固有名詞が伏せられていたけれど、読み進めていくうちに、ある時代背景が浮かび上がってくる。


それは先日読み終えたアンネの日記の時代と出来事にリンクしていた。

本に呼ばれている時には、こういう偶然がよく重なる。


アンネの日記を読んで深い悲しみに包まれていた私にとっては、癒えない傷を再び痛めるような気分だった。


戦争が人を狂わせるのではい、人が狂っているから戦争が起こるのだ。

知ってはいたけれど、この物語を読んで改めてそれを知ったような気がします。



読み終わったあと、次に手にとった作品で、この物語が三部作であることに気付きました。


たまたま順番通りに読んだけど、この作品に関しては、順番も意味を持たないような気がする。


とりあえずすごい作品。
ドストエフスキーの「罪と罰」にならんで、不朽の名作として有名なレフ・トルストイの代表作。


古典を読むにはある程度読書の鍛練が必要だと思う。
「アンナ・カレーニナ」も読み終わるまでかなりの時間を要しました。(私の場合通勤の時間だけ読んでいるので尚更)


しかしながら文章の美しさや登場人物の生き生きとした描写や様々な哲学が織り込まれているこの小説は、現代人が読んでもとても新鮮な印象を受ける素晴らしい作品だと思う。


ひとつの人生経験として大長編の物語を読むことで、心がとても満たされることをあらためて感じる作品でした。


世の中に映画も沢山出ているようなので、そちらも観てみたい。
世界的に有名な本でありながら、なかなか今まで読む機会もなく生きてきましたが、ある日突然呼ばれた気がして手にとりました。


ユダヤ人迫害
アウシュビッツ強制収容所ヒトラーの独裁政治


単語だけは何度も耳にしてきたけれど、その歴史についての私の知識はあまりにも浅く、アンネの日記を通じて初めて暗黒時代の輪郭を捕らえました。



アンネの日記は、豊かな表現力と知識、生命の輝きに満ちた力強いメッセージで溢れていて、心が激しく揺さぶられました。


家族のこと、隠れ家での生活、友情や恋、平和と戦争、生と死。


普通であれば齢15歳の少女に、こんな文章がかける筈がない。
かと言ってあの狂乱の世で凄まじい日々を送っただけで書けるものでもない。


彼女が持っているものは疑いようもなく並外れた才能。

もしも彼女が生きていたら、今の世の中が違っていたんじゃないかと思うくらい、彼女の書く文章は凄すぎる。


世界は理不尽なことだらけだと叫びだしたくなるほどに、私はこの日記に強い感銘を受けました。


今を堕落しながら生きる全ての人に読んでもらいたいです。
すごい映画だった。

張り詰めた緊張感の中でのナタリー・ポートマンの演技がギラギラと力強くて、観ていて息切れするくらい疲れた。

物凄く精神力を必要とする映画。

見終わってしばらく経った今も、動悸を感じる。


素晴らしい映画だったけど、しんどすぎてもう観れない…
フランツ・カフカの「変身」、凄い。

今でこそこれくらい奇抜な設定は有り触れているけれど、100年前にこんな作品を書いちゃったら、さぞかし変人扱いされただろうな。
この映画に関しては、自分が感じたことを上手く言葉に乗せる自信がないし、またそうする必要もないような気がします。

なんてことのない場面で何度か胸が熱くなって目の奥が滲んだけれど、きっとそれは私が私の人生を生きるうえで重なる部分に身体が勝手に反応してしまっただけで、きっと他の人は他の場面でぐっときたり、切なくなったりするのだと思う。

この映画はそれぞれの生き方を反映する鏡のような作品だから、きっと観る度に違う印象を抱き、観る度に違う台詞や場面に共感したり反発したりするのだと思う。

観る側へ多くのコトを委ねていて、でもそれは決して押し付けがましいとか、責任を負わせるとかではなくて、自由に感じて良いし、あなたが必要とすればその部分を受け止めればいいし、今のあなたに必要がなければ、それはそれでいいんだよと、優しく見守ってくれるような作品だと思いました。


観ている間、何度か自分のことを考えたり、今までの人生の場面を振り返ったり、忙しい日々に紛れ見失いそうな自分と対話する機会を与えてもらったような気がします。
著:川上弘美


読むたびに私をその独特の文章の中へ引きずり込んでいく川上さんの小説。
この『真鶴』の引力も相当でした。

失踪した夫を呪うように愛し続ける主人公「京(けい)」の、子供のような純粋さと、鬼のような執念深さが入り混じった強い想いに、胸を打たれることもあれば恐怖を感じることも。

女の凄みを集めて煮詰めたような京の執着心・・・普通の男性なら相当引くと思う。

謎は謎のまま、という部分も多かったけれど、川上さんの作品だから深く疑問を持たずにありのまま受け止めることが出来ました。

私の中で川上さんはもうすでに「ちょっと気になる作家さん」から「好きな作家さん」に昇格したので、どんな作品を読んでもきっとそれなりに受け止められると思う。
著:朝比奈あすか


電車の待ち時間が暇で短めの小説を物色していて、なんとなく手に取った作品。

はじめて読む作家さんは、まず文体に馴染むところから入る。

普通に面白い作品ではあったけれど、主人公の女性のプライドの高さに弱冠ついていけず、深いところでの共感が出来なかった。

「こういう風に育ったなら多分こういう考え方をするんだろなあ」くらいぼんやりとしか噛み砕けなかったので、夢中になる類の物語ではなかったです。

どんなヒトも挫折とは隣り合わせで、挫折することを想像するのは時として、実際に挫折してしまうよりも自分を小さくしてしまう・・・そういう部分についてよく描かれていたと思います。
最近の邦画は結構面白いのが多い。

今年観た邦画の中では『告白』を超えるものはないけれど、『悪人』もなかなか面白かったです。


表裏一体の愛と憎しみ。
救いのない絶望の中でも希望を持ち続ける愚かな純粋さ。

未熟だけど、真っ直ぐで、歪んでいるけれど、醜いわけではない。

「ここまで堕ちるなんて馬鹿だな」と思う反面、誰にだってそういう風に堕ちていく可能性はあるんじゃないかなあと思う映画でした。



最近観た映画の中でダントツ好きな映画でした。

もたいまさこさんの演技、神がかってました。


血の繋がりなんて関係なく、ヒトとヒトは繋がることが出来る。

自分以外の誰かを思いやる気持ちのその純粋さ、温かさがとても沁みる作品でした。
SATCの続編ということで、ドラマ版からずっと観ているので映画も観てきました。

内容的にはかなり軽いというか、中身薄い感じ。
ファッションや4人のノリがより一層奇抜になっていて、ちょっとついていきにくい感じはあったけど、何にも考えず観る分にはまあ面白かったかなと。
なんとなく口コミで気になってた映画。

なんというか、想像を絶する映画でした。

発想が面白く、そして激しく風刺的な映画でした。

SFでありながら、そこに描かれているのは血生臭い人間の愚かさや醜さ。

誰かを悪者に仕立てあげることで自分の地位を確保するというのは、ある種の防衛本能なのだけれど、そういう人間の本質を批判交じりに正直に描くというのはとても勇気の必要なことだと思う。

臭いものの蓋を開けるような、恐ろしいものを指の隙間から覗くような、それもまた人間の本能だと思い出させる鋭さ。

なかなか深く、面白かったです。


宇宙人を一生分観ることも可能です。


ただ映像のブレが激しく、めっちゃ酔いました…。
DVDとかで観たらましだったかなあ。
ゴールデンウィーク中に、りんくうイオンで。
ほんとは2Dで良かったのだけれど、字幕版は3Dしかなくて、あの素敵メガネをかけて鑑賞しました。

遠近感のリアルさが面白かったけど、ちょっと酔うなあ。


映画の内容は、すごく良かったです。
チェシャ猫がめっちゃ可愛かったなあ。

そして、どんなに気持ち悪い姿でも素敵なジョニーって凄い!


人気ロックバンドのグルーピーの少女に恋をする少年のひと夏を描いた物語。

思っていたよりも爽やかで面白かった。
でも後半の飛行機のシーン…あれにはとても違和感。
ああいうカタチで自分達の罪を告白するのって、ある意味斬新だけど、あのシーンがなければこの映画はもっと良くなったと思う。

ペニー役のケイト・ハドソンという女優さん、映画を観た後ネットのゴシップサイトでたまたま見かけて、「ペニーだ!」と思いプロフィールを確認したら同い年でした。

この映画の彼女は本当に可愛くてキラキラしていたけれど、撮影の頃から10年経って随分オトナに(当たり前だけど)なっていました。
今も綺麗だけど。

200本のタバコにも出てるらしいのですが…今書いてて思い出した!
あのお嬢様風の女性かー。
独特の役どころですごく印象に残ってるな。


色んな映画で色んな顔をする俳優さんたちって、すごいなと。


昨年急逝した私の愛するブリタニー・マーフィの出演作。
この作品での彼女の演技の評価は特に高く、その圧倒的な存在感を改めて感じました。

普段全く観ないサスペンス系の映画だったので、ちょっとついていきにくい点も多かったですが、最後まで緊張感を保ったまま観れたのが面白かったです。



今でもやはり彼女がこの世界から姿を消したことは信じられないけれど、彼女の遺した作品達を、これからも見続けていきたいと思います。




そしてこの「Happy go Lucky Favorite」に映画のメモを残し始めてこれが100本目の作品でした。
ここに記した以外にも観てきたけれど、まだ100作程度しか観たことがないんだなあ。

これからも沢山の物語に出会いながら、お気に入りを探していきたいです。


クドカン脚本、阿部サダヲ主演ときたらそら面白いだろ!と期待しながら観ました。

ハイスピードで想定外の展開を繰り広げていくラブコメディで、クドカンらしい面白さが沢山散りばめられていて楽しく観ていたのですが、後半になると展開があまりにもぶっ飛びすぎてて正直疲れました(笑)

でも、いろんな場面での細かい笑いとほんの少しの感動を味わいながら、最後までそれなりに楽しめる作品でした。

サダヲさんの演技はすばらしい。


アンソニー・ホプキンス主演の、心にじわりとくる不思議な映画。

なんとなく引き寄せられて、2010年最初の映画に選びました。

主人公の少年が、ヒトの心を読む力を持つ老人と心を通わせながら成長するひと夏を描いた作品。

登場する人物達がみずみずしく、子供達の澄んだ瞳に何度もドキっとした。
すごく温度を感じる映画だった。

老人については謎に包まれたままで、友人達の死についても詳細は描かれていないので、多少悶々としないでもないが、逆に自分の中の想像力をすごく掻き立てられる。


最近観た「ニュー・シネマ・パラダイス」に良く似た展開だったけれど、こういう映画を観てふと自分の過去を振り返るということも、人生においては重要なのだと思う。


今年も沢山の物語に触れながら、自分自身との対話を楽しんでいきたいと思います!



11月ってことでGyaOが放映中。
レンタルするほど観たかったワケじゃないから、ちょうど観れてよかった。

内容は、やっぱりレンタルしなくてよかったかも。

多分こういう悲恋モノというか成就しない切ない恋物語に美点を見出せるヒトは好きだと思う。
でも私はやっぱり基本ハッピーエンドが好きだし、結末が最後まで分からなくてもその先に希望を想像できるような物語が好きだから、この映画に対しては非常に消化不良を感じた。

登場人物が行動する動悸となる部分の描き方が曖昧で、リアリティにとても欠けているので、どうしても感情がついていかなかった。

ただなんとなくキレイなだけのラブストーリーじゃ心って動かないものよね。



タイトルにセンスを感じて、ずっと観てみたいと思っていた映画。

ドタバタ系のコミカルなラブストーリー。
沢山の登場人物のそれぞれの恋模様がオムニバス形式で展開するので、結構忙しい。

後にはなんにも残らない物語だけど、私は案外嫌いじゃないかも。

とにかく色んなタイプの登場人物がいるので、自分を当てはめて観てみるのも面白いかも(なかなか当てはまらないと思うけど)。


著:村上春樹

すごく不思議な物語。

言葉の表現が非常に彩り豊か。
今まで読んだどの作品よりも、比喩表現が冴えているというかキレている。

世界をあんな視点で眺めて過ごしたら、どんな毎日も退屈なんて感じないのではないかな。

最初は登場人物たちの心が読めなくて、どのヒトもなんとなく冷淡な雰囲気だったけれど、読み進めるほどに登場人物達のねじれた不器用な愛に、繊細なぬくもりを感じました。

文字を読むよりもメッセージを感じて楽しむ作品だと思う。


キャメロン・ディアス主演のラブコメディ。

キャメロンが相変わらずキュート!
アシュトン・カッチャーはどこかで観たなと思ったら、私の愛するブリタニーと「ジャスト・マリッジ」に出てた。
あれも結婚モノだったけど、アシュトンはハンサムな花婿役がすごくハマるのかな。

カジノで酔った勢いで結婚ていうのは「フレンズ」にもあったけど、もしかして実際ああいうことがあるのかしら。

二人の心の変化もそれほど無理なく描かれていて、とても可愛くて面白い物語でした!

観た後もハッピーな余韻に浸れる映画はいい。
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