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著:アゴタ・クリストフ


何の知識もなく読んだので、普通に衝撃を受けるよりもさらにすごい衝撃を受けた作品。


淡々とした文章の中に、悲痛な叫びと豊かな感情が溢れていた。


固有名詞が伏せられていたけれど、読み進めていくうちに、ある時代背景が浮かび上がってくる。


それは先日読み終えたアンネの日記の時代と出来事にリンクしていた。

本に呼ばれている時には、こういう偶然がよく重なる。


アンネの日記を読んで深い悲しみに包まれていた私にとっては、癒えない傷を再び痛めるような気分だった。


戦争が人を狂わせるのではい、人が狂っているから戦争が起こるのだ。

知ってはいたけれど、この物語を読んで改めてそれを知ったような気がします。



読み終わったあと、次に手にとった作品で、この物語が三部作であることに気付きました。


たまたま順番通りに読んだけど、この作品に関しては、順番も意味を持たないような気がする。


とりあえずすごい作品。
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