著・小池真理子
裕福な家庭に育ち、ありふれた結婚生活をおくる女性が、実の妹の夫になることが決まっている男性と強く惹かれあい愛し合う物語。
戦後間もない日本を舞台に繰り広げられる、まぁ一言で言えば「不倫」物です。
恋愛も結婚も現代より制限された時代なので、そこに巻き起こる恐怖や苦悩が、とてつもなく重くのしかかる。
気が変になりそうな程の愛の深さに躊躇いながらも魂が引き寄せられ、常識も道徳も意味を失ってしまう。
許されない関係だけれど、それは紛れも無く何よりも純粋に、ただひたすらに恋でした。
とても夢中になれる作品だったと思います。
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