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著・宮本輝
水の都バンコクが舞台の長編小説。
タイ人で王家の血を引き、内閣の官僚である男性に見初められた美人の日本人女性。
このままタイで生活し彼と結婚するのか、それとも区切りを付けて日本へ帰るのかを迷う主人公の心の葛藤を描いた物語。
全体を通して恋愛色の濃い作品でした。
いくつもの恋が複雑に交錯し、タイならでは(といって良いのか解らないけれど)の男色家も多く登場するので、ちょっと理解しがたい部分も多かった。
全体を通してみると恋愛物なのだけれど、ひとつひとつが結構淡白。
こういう部分が男性作家さん的だなと。
政治問題も絡んでくるので、ちょっとややこしい部分も多かったけれど、水の都バンコクの熱気や湿気が伝わってくるような風景描写、そしてタイの習慣についてさり気なく勉強できるところが面白かったです。
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