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著・林真理子

二人の女性がヒロインの物語。

二人は親友同士で、ひとりは宝塚歌劇団に所属、もうひとりは有名な大会社の孫娘で、出版社に勤める。
二人とも普通以上に裕福で優雅な家庭環境に育ち、少しばかり俗世間から距離を置いた人生を歩んでいる。
その為、スーパー一般人な私には非現実的であり、全くの別世界の物語で世界観は共有し難かった。

けれど、宝塚歌劇団の内部事情についての描写はかなり面白い。
芸能関係中心のシーンも多いので、華やかだし興味もそそられる。

見所は、ふわふわと甘く幸せな人生を歩んできた二人のヒロインがそれぞれ、屈辱や絶望を味わうところでしょうか。
それまでは人形のように生きてきた二人が、永遠の幸せなどないコトを知り初めて人間味を帯びていく、その過程が好きでした。


なんてこと無い物語だけれど、自分とは無縁な世界を垣間見る面白さはありましたね。
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