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とても良い映画でした。

観始めた瞬間から「この映画は良い」と予感して、それが裏切られることの無い作品でした。

とにかく役者さん達の演技にいちいちドキドキしました。
目だけ、表情だけでこれ程までにダイレクトに心情が伝わってくるものだろうかと感心。
それが主な登場人物だけではないから凄い。
ほんのワンシーンしか出てこない人達も、その表情や立ち居振る舞いからバックグラウンドを想像させる程。

フィルムに収められたいくつもの鮮やかで瑞々しい風景、流れる音楽、それらも全て素晴らしく、映画の途中何度もハッとさせられました。


性同一性障害、性的虐待、ドラッグ、親子愛、友情、恋、など濃厚なテーマを沢山含んでいるにも関わらず、観終わった後はとても清々しい。

性同一性障害に苦しむ主人公を演じた方が、最後まで女性なのか男性なのか分からなかったのですが、予備知識無く観たのが大正解。
緻密に計算された優れた演技に心から拍手を送りたい。
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